Interview
Interview

エバートン・キャンベル

エバートン・キャンベル Everton Campbell/The Hip Store

AmazonFWT 2018 S/S 海外ゲストインタビュー vol. 1

The Hip Store(ザ・ヒップ・ストア)
84-86 Vicar Lane Leeds LS1 7JH
0113 246 0347
info@thehipstore.co.uk

音楽とファッションをミックスしたスタイルを提案するメンズセレクトショップとして1997年にイングランド北部の街・リーズにオープンした「The Hip Store」。イギリス国内でもいち早く日本のブランドを取り入れたショップとして知られ、現在ではこれらが商品全体の約2割を占めているという。Amazon Fashion Week TOKYO 2018 S/Sの開催に合わせ、JETROの招聘で来日したファウンダー兼バイヤーのEverton Campbell(エバートン・キャンベル)氏に、これまでのショップの歩みや日本のファッションの特徴、東京のファッション・ウィークの印象などを伺った。

 

今回はJETROの招聘で来日されましたが、日本は何回目ですか?

3回目です。前回の来日からもう18年ほど経ちますが、今回原宿を色々見て回って、以前よりもレストランやバーなどが増えた印象があり、大きな変化を感じています。今回は久しぶりに日本に来ることができて興奮していますし、JETROのプログラムによってこのような機会を与えていただけたことを非常に光栄に感じています。

 

Everton Campbell

東京のストリートファッションについても何か変化を感じていますか?

当然のことながら、20年も経てばファッションは移り変わるものですし、その中で東京の人たちのスタイルも大きく変わってきているように思います。ただし、東京の若い人たちがファッションに対して非常に敏感で、高い意識を持っているという点については、今も昔も変わっていないと感じています。

 

東京のセレクトショップについてはいかがでしょうか?

今回のJETROによる海外バイヤー向けのリテールツアーで、原宿や渋谷、銀座などの主要なセレクトショップを案内してもらい、以前から興味を持っていたお店を短時間で効率良く見て回ることができました。同行していた他のショップのバイヤーたちも同じ感想でしたが、もっとも興味深かったのは、各店舗のマーチャンダイジングです。イギリスのショップと比べても、店舗における商品の見せ方が非常によく考えられていて、ヴィジュアルを通してお客さまにストーリーを伝えようとしている点に非常に感心しました。

 

キャンベルさんのショップ「The Hip Store」についても教えてください。

The Hip Storeは、1997年11月にイギリスのリーズにオープンしたショップです。当時はヒップホップやパンクなどの音楽が流行っていて、ファッションの世界でもヴィヴィアン・ウエストウッドやステューシーなどのブランドが人気を集めていました。そこで、音楽と親和性が高いこれらのブランドを、ストリートやヒップホップなどのスタイルとミックスしたファッションを提案することを掲げてスタートしたのが、The Hip Storeです。

 

ショップをオープンしてからすでに今年で20年になりますが、顧客の層やニーズに変化はありますか?

私たちのお店が年を重ねるのと同じように、お客さまも年齢を重ね、今では古くからのお客さまの息子さんがお店にいらっしゃることも増えてきました。ご家族で一緒にお買い物をされることもあって、現在では10代から60代まで、非常に幅広いお客さまに足を運んでいただいています。また、先ほどお話したように音楽とファッションをミックスしたショップとしてスタートしたThe Hip Storeですが、この20年の間に、音楽とファッションに加えてサブカルチャーの存在も非常に大きくなり、それによってお客さまが求めるスタイルも少しずつ変化してきているように感じています。

 

お店があるリーズという街は、ファッションの趣向という点で何かロンドンとの違いはありますか?

大きな違いは特に感じられないですし、イギリス全体としてファッションの流れやトレンドは共通していると思います。特に最近はインターネットでショッピングをされる方も増えている中で、トレンドやスタイルというものが簡単に共有できるようになったこともあってか、ひとつのエリアに限定されたファッションの傾向というのは見えづらくなってきている印象を持っています。

 

The Hip Storeでは日本のブランドも多く取り扱っていますが、お客さまからの反応や評価はいかがですか?

The Hip Storeはイギリスの中でもいち早く日本のブランドを取り入れ始めたショップで、今ではこれらを多数取り扱っているということでよく知られるようになりました。ビズビムやナナミカ、ネイバーフッド、ビームスなどの日本のブランドを気に入ってくださるお客さまは日に日に増えています。今後、より多くの日本ブランドを取り扱いたいという思いが、今回のJETROの招聘プログラムに参加した大きな動機になっています。

 

日本のブランドに共通する特徴として何か感じることはありますか?

日本のブランドにはそれぞれ個性がありますが、その中で共通点を挙げるとすれば、革新的であること、デザインの質が高いこと、伝統を受け継いでいることがあると思います。また、日本のブランドの方たちはみなさんホスピタリティを持っていて、今回の来日でも最善の対応をしてくださっているので非常にありがたく感じています。

 

Everton Campbell

今回の来日で、特に興味を持ったブランドがあれば教えてください。

東京の職人さんたちによるファクトリーブランドIKIJI(イキジ)がとても興味深かったです。また、JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)やName.(ネーム)、HBNS(ハバノス)などもとても気に入りました。

 

最後に、東京のファッション・ウィーク全体の印象についてもお聞かせいただけますか?

今回、ランウェイショーはほとんど見ていませんが、他の都市のファッション・ウィークと比べると、支援が手厚いように感じています。すでにさまざまなブランドのショールームに伺いましたが、海外のバイヤー向けの事前準備をしてくださっているところが大半で非常に助かりました。ただ一方で、若干ですが準備が十分ではないブランドがあったのも事実で、こうした部分の受け入れ体制が整備されていくと、より多くのバイヤーが東京に足を運ぶようになるのではないかと感じています。

 

Interview by Yuki Harada

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